W杯と伊坂のボブディラン+α”今日の猫村さん”

夜更かしとW杯



梅雨なのかそうでないのか、雨降りとそうでない日の差が激しいので
日本の四季的な梅雨というよりは
トロピカルな亜熱帯の気候のようなきがしてならない今日この頃。


夜も暑い眠れない夜というよりは
何処か肌寒い過ごしよい夜。
なのにおにいやんは寝不足なわけです。


そして理由は至って簡単。
W杯さ。
人生サッカー小僧のオイラとしては、
1990年のイタリア以来ずっと見てる。
厳密に言うと、その前のマラドーナが暴れたメキシコの試合も数試合見た。


というわけで、今年もその4年に一度の祭典を見ないわけにはいかない。
スカパーが全試合してくれるので、非常に助かる。
マニアックなオイラは大会前のテストマッチから見てる。


そんな中日本の不甲斐なさが目立つ今大会。
初戦のオーストラリア戦の日記を書きます。


あれは夕方から天気が怪しくなり今にも雨が降りそうな生暖かい空気が立ち込める夜のこと。


日本中のお茶の間がテレビを前に固唾を飲んでいるというのに
用事で観戦出来ず・・・。

それでも用事が終わり次第、
ガス欠寸前のバイクをぶっ飛ばして
一路、BSが観れる近所にある大学時代にお世話になった寮の食堂へ・・・。


うぉー、間に合ったぁ!!!!


俺:「今、どうなってんの??」
寮生:「1−0で後半最後の方っすよ!!」
俺:「まじか!?すっげー!!」


という感嘆の声が言い終わるくらいに
ピッピー!!
あらら・・・まじでか・・・失点。。。
俺が来た途端にさ・・・失点。。。


なんだか天邪鬼な俺。気まずいなぁ・・・。
辺りに失意の空気が・・・。
と、またも失点。
あららららららら。
とどのつまりが、駒野が転んでさらに失点。。。


俺が来てから僅か6分に3失点。


そんな天邪鬼な俺にみんなから苦笑と白い目が・・・。
あら。やっぱ俺?
実は俺が大好きな阪神を応援しようと
テレビをつけるとほとんどの場合が失点する。
完全に厄病神。。。
うっうっう・・・。
すいません。
次のクロアチア戦は見るのやめとこかなぁ・・・。

 
ちょっぴりジーコ監督に申し訳ない気分に・・・
極東の地の片田舎の町のテレビの前で思うのでした。。。


そしてクロアチア戦。
そういえばオイラはクロアチアファンだった。
ってことは、オイラが見るとクロアチアに不利になるのでは??


しかしかといって見ないわけにはいかない!!
眠い目を擦って観ました。
もちろんクロアチアを!!
けれど残念なことにスコアレスドロー。。。
あらら。これって双方にとって一番思わしくない結果では?
オーストラリアに有利になるだけ・・・。
ふむむ。。。相変わらずの天邪鬼。


W杯。
それは沢山の人たちにとってその人それぞれで思い入れがあるように思われます。
そしてオイラにとっては、素敵なサッカーを観る為に眠い目を擦って夜更かしをするという存在なのです。


「ふぁ〜w眠い。。。」

梅雨と伊坂のボブディラン

伊坂幸太郎の『アヒルと鴨のコインロッカー』を読んだ。


梅雨のじめじめした昼間に、後輩が進めてくれた本だった。




以前、書いたかどうか忘れたのですが、
オイラは乙一文学が嫌いです。
サディスティックで、何処か人間味が無くて、
無機質で冷徹なのが気に食わない。


しかし後輩の彼はどうやら乙一ファンのようであり、
そういう意味で、彼の薦める本にあまり興味が沸かなかったが、
折角なので一冊借りることにした。


にしても長い題名だ。
アヒルと鴨のコインロッカー

アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)

アヒルと鴨のコインロッカー (ミステリ・フロンティア)



彼の作品は最近知った。
と言っても知ってるだけ。


陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)

陽気なギャングが地球を回す (祥伝社文庫)




という題名の本。
ポップアート的な装丁が印象的な一冊。
ただ、これと読むか読まないかは別の話。
そういう意味で彼の作品は、あくまでも知っているで収まっていた。


さて、話を戻して、今回の本。


なかなかお洒落で落ち着いた感じのカバー。
で、表紙をめくると意味深な但し書きが・・・


『No animal was harmed in the making of this film.
 (この映画の製作において、動物に危害は加えられていません)




                    • 映画のエンドクレジットによく見られる但し書き』






何だこりゃ?




そして物語は始まるのだが、これがまた奇妙。
主人公と思われる登場人物が
モデルガンを片手に書店を襲っているのだ。
といっても、本人は裏口の見張り番で、
ボブ・ディランを口ずさみながら見張りをしているだけ。


ふむ・・・。
やるな。。。
なかなか面白そうだ。


というわけで忙しい時間の合間を縫って読了。


結果:面白かった。


二つの平行するストーリー。
それが交差するのだが、
けれど最後の方でこんな一文が出てくる。


『僕たちは左右に分かれて、歩いていった。まるで、どこまで延長しても絶対に交差しない直線の上を、二人で進んでいくようだった。』


長い人間が歩むであろう人生は
きっと生きているだけでは収まらない。


著者は、全ての登場人物に
どこか普遍的な意識をもたせることによって
無限に続くであろう輪廻の輪の中の一部にある人生を
よりドラマティックにフレームに収めることに成功したような気がする。


雨が続きそうな梅雨の日に如何でしょうか?
伊坂と梅雨のボブ・ディラン??

梅雨の夜と猫村さん

雨降りの日の夜に何故だかオイラの手元に届いた「今日の猫村さん」を読んだ。
2巻もあるよ。
そしてシュールだよ、ったくさ。
夕飯に缶詰とサトウのご飯よりもシュールだよ。
しかし、なんでこんな漫画オイラの手元に来たのだろう??
寧ろ、その運命論的な部分に興味が沸く。。。

きょうの猫村さん 1

きょうの猫村さん 1

今日のお薦め

以前お薦めしたような気がするのですが・・・
ディランはどれもいいが、入門としてこれが一番いいと思います。
ディランのベスト

ザ・ベスト・オブ・ボブ・ディラン

ザ・ベスト・オブ・ボブ・ディラン