詩を書くということ。

詩集を読んで思った。
詩って、凄く自然なことをとても自然に言葉にすることのような気がする。
色気づくと下品になり、嘘をつけば、崩れていく。
力は極限まで意識せず、ただ中庸の存在のみを許し、新緑の葉の葉脈の音にさえ、耳を傾ける。
詩とは優しく言葉を掬い、そっと形を浮き彫りにする。
詩とは平等に太陽にも月にもその言葉を捧ぐ。
赤子はゆりかごで眠り、
老人が椅子に腰をかける。
魚が泳ぎ、
雲が空を渡り、
川がそよぐ。
それによって普遍性が人々の心に同じ様に優しく微笑むのだ。

詩を書きたいと思った。