猛暑と春樹イズム

Summer

こんにちは。
連日暑い日が続き、
蝉の鳴き声が増す中、
おにいやんは、
日々なんとか息をして吐いておりまする。


さて、いきなりなんですが、おにいやんは納豆が大嫌いです。
けれど一緒に住んでいる連中は、関西以外からが出身なので、
皆がおいしそうに食べる訳です。
しかも、さらにタチが悪いのは、
嫌がるオイラに体に良いからって、
だまされたと思って食べてみろというんです。
あのさぁ、朝からそんな臭いものを食べたくないの、オイラは!!
口に含んだだけで、おぇってくる。
しかも、健康に良いからって、
別にそれだったら直で大豆を食べるっての。
大体、騙されたと思ってって、
騙されたくないから!!!
しかし、そんな悲痛な叫びは届かず、
結局、健康の為に皆に付き合わされて食べることに。。。
勿論、美味しいわけは無く、まさに拷問。
どうしてあの悪臭に耐えられるのかが理解出来ない。
しかもあの気色の悪さったら無い。
ねばねばぁ〜って、
口の上から下まで纏わりついてタチが悪い。
うぇっ、思い出しただけでゲロゲロ。
卵かけご飯と一緒にとか、
見てくれだけでグロテスク。
ありゃぁ、餌だよ、全く。
ってな感じで今朝は最悪な朝食を迎えたおにいやんでした。

読書

さて、話は変わって読書。
ここんとこ村上春樹さんを
意味も無く読みふけってまして、
とはいえ、小説よりはエッセイの方が
何となく今回は印象に残ったので二冊程。
まずは一冊目。
回転木馬のデッド・ヒート

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)

回転木馬のデッド・ヒート (講談社文庫)

2週間ほど前に、本など読んだことの無い体育会の後輩が
オイラを訪れ、本を紹介してくれときた。
何でも4回生になって就職も決まり、
部活も引退して、時間を持て余しているらしく、
本を読んでみようと思ったらしいのだが、
如何せん活字離れが甚だしいらしく、
何からを手をつけて良いのか分からなかったらしい。
ってなわけで、何となく目についたこの作品をお薦めしたわけ。
で、先日彼から返してもらったのをキッカケに
もう一度読み直してみたというのが
一連の村上春樹マイブームの運びである。
以前読んだ時は20代の半ば位。
其の時も何だか、得たいの知れない
浮遊した感情を持て余すような気持ちに包まれたが、
今回はまた違った感じの混沌がオイラを包んだ。
何だろう。本当に混沌なのだけれど、
それでいてリアル。
自分が少しは人生を歩んできたなぁって思えてしまった。
誰もが精一杯、後ろも振り向かずに生きる20代から30代、
そんな貴重な人生の時間の流れの中に自分がいて、
まさに個人単位のドラマを作っている。
それは誰かに評価して欲しくて作っているドラマじゃなくて、
何かしら、無償の生産物。
気づけば出来てる。故に尊い
そんな形而上学的には表現出来ないあやふやな感情。
少なくとも、オイラにはそう感じた。
それにしても、本と言うものは、読んだときの歳によって、
本当に受け方が変わるもんだ。


さて次は『やがて哀しき外国語』
やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

これは筆者が、アメリカに在住したときの話。
ボストン郊外のプリンストンという街。
オイラがこの街で連想する事柄と言えば、
あのプリンストン高等研究所。
アインシュタインや、ニールス・ボーアなど、
世の中の天才が集ったアカデミアの聖地。
MITやロスアラモス高等研究所同様に
オイラが一度は訪れてみたい場所。
さて、感想。
筆者が在住した期間が、
オイラがカナダに住んでいた頃と大体同じなので、
非常に情景が思い浮かべやすい。
ジャパンバッシングや、
其のときのアメリカという国の情景が
オイラにとっては本当に懐かしく思い出される本だった。


彼の作品を読み漁り思ったことは、
文学的にどうだこうだというわけではなくて、
非常に話を書き記すことに長けた方だと思う。
基本的に対象を暈して話を始め、
最後にグッとフォーカスして、
読者の心を掴んでいるような気がする。
そういう意味ではどこかミステリータッチな話が多い。
村上春樹
う〜ん、なかなか素敵な表現者だ!!

今日のお薦め

大好きな漫画の一つ。
学園モノのヤンキー漫画だが、
バカにしちゃいけない。
作品中の
喜怒哀楽がオイラには堪らない。
「ろくでなし」、そんな響きが懐かしくてまた良い。

ろくでなしBLUES (JUMP j BOOKS)

ろくでなしBLUES (JUMP j BOOKS)