た、大変だぁ〜!!

決死のカラオケ

というわけで大変でした。。。


8月が1日になった頃、
専らネット環境が断絶されたおにいやんは、
早寝を心がけ、
良い子のように寝ていた訳です。
なんの夢だったかなぁ。
あんまり覚えていないけど
かなり気分の良い夢。
確か南国の浜辺が関係していたような、
そんなバカンスの夢。


と、そこへ、まるで目覚ましのように携帯の着信音が。。。
この間まではさだまさしの関白宣言でしたが、
先日静まり返ったバスの中で鳴ってしまい、
周りから白い目で見られたので、
変えました。。。
結構気に入ってたのですが、仕方が無い。
で、今回は、夏だから涙だそうそう。
大好きなんですよ、この歌。
オイラは沖縄が大好きで、
二度程、ヒッチハイクで行きました。
楽しかったなぁ。
出来ることならもう一度したいけど、
この年でそんなことしたら、怒られそうですね。
さて、それはさておき、電話。
気合で夢を断ち切って受話器に出ると、
大学の後輩からの電話。
「寝てました??ちょっと話があるんですけど。。。」
何事かと思い、体を起こしてから、話を聞くと、
な、なんと、カラオケの誘い。
おいおい、夜中の0時やで。。。
寝てるだろ、普通はさ。
なんだか無性に腹が立ってきた。
けれど話を聞いていると、
どうやら酔っ払ってるみたい。
オイラの携帯が真夜中になる時は
決まって酔っ払いからだ。
解約しようかなぁ。
結局、断るのが下手なオイラは、
行くことに。夜中の0時にカラオケに。。。
何してるんだか。。。


さてカラオケ。
オイラの家から数分の所にある。
その名もカラオケユニバーサル宝ヶ池。
なんとも大層なネーミングだ。
で、店のドアを開けるや否や、
店長らしき人が、
「○○さまですか?」
とオイラの名前を言うわけ。
なんで知ってんのさ。
「伺っております、ご案内します。」
で、連れてこられたのが、
そのカラオケで一番の大部屋。
しかも廊下を曲がった所ですでに奴らの歌声が聞こえる。
いや、あれは歌声じゃなくて叫び声。
完全に酔っ払ってます、彼ら。
なんだか完全に気が引けてしまい、
真剣に帰ろうかと迷った。
が、店長さんは歩を緩めることは無く、
スタスタと部屋に行ってしまった。
部屋に入るや大喝采
単純なオイラはそれだけでちょいと気分が良くなってしまった。
面子は野郎が、9人。
おいおい、暑苦しいなぁ。
何でも試験が終わって、夏休みフィーバーをしているらしい。
大学生というのは、ほんとに気楽な身分だ。
というわけで、そっからは地獄の様なカラオケが始まったわけ。
オイラが通常歌うときは、
だいたいこんな感じ。



けれど、その日は、
既に予約満杯で、
全体でこんな感じ。



な、なんだよ、この選曲。
こんなのばっか怒鳴り散らしてたら喉やられるYO!
案の上、怒鳴りあいのカラオケでした。
途中参加のオイラは大人しく座ってみてるだけ、
他の連中は、みんなで異様なハイテンションで
大合唱!!
挙句の果てに、
一人の子が机の上に載って
タイゾーダンスとかいって踊りだした。
大変なのはここから。。。
なんとその机、ガラスで出来てたんです。
ってか、見りゃ、分かるんだけどね。
で、その後輩のタイゾーダンスが終盤を迎えた頃、
大体想像はつくと思うのですが、
ガッシャ―ン!!ってなわけ。。。
おいおい、大丈夫かいな??
慌てて、彼を見るが、異様なテンションの上に酔っ払い、
「やべぇ〜」とか言いながらヘラヘラ笑ってる。
周りも笑いながらまったく現状を理解していない。
で、素面のオイラが、とりあえず電気をつけるように指示したら、
つけてみてビックリ。
血の海。
そこで全員ようやく事態が飲み込めたみたいで、急遽、中止。
店長を呼んで謝りながら、
とりあえず救急車を呼ぶ許可をもらい、
素面のオイラが外で救急車を手配。
なってこった、恥ずかしくて状況を説明しようがないや。
ガラスの机の上で踊ってたら割れて足を怪我したなんて
聞いたことがないよ。
で、負傷の彼は救急隊員に任せて
カラオケ代の会計って時に、
聞けば、みんなお金が無いとか。。。
おいおいお、ってことは、オイラが払うしかないやん。
恐る恐る弁償の机代も覚悟して値段を聞くと、
優しい店長さんが、机代をとらないと言ってくれた。
な、なんと。。。
本当にすいません。アホな後輩が。。。お騒がせして。。。
とりあえずひたすら頭を下げて、今度は、例の彼を迎えに病院へ。
彼も所持金が600円しかないらしく、
タクシー代が無いので、
とりあえず知り合いに車を借りて
病院に迎えに行った。
何針かは知らないが、両足の踵をザックリ切ったらしい。
ほんまに馬鹿者です。
受付の看護婦さんも思わず笑ってました。
情けない。
本人も帰りの車の中では、
「すいません」と「情けない」を連呼してました。
相当堪えたみたいです。
やんちゃな後輩だ。
けど、なんだかスッゴク羨ましかったりする。
そんな馬鹿なことが出来る無謀さが。
オイラもちょいと前まではこんな感じだったんかなぁ。
本当にかわいい奴らだ。


と、まぁ、一曲も歌わずに
お金だけ払ったおにいやん。
歩けない後輩の肩を持ちながら、
彼の部屋まで運んでやったのでした。


夏休み。
とっても素敵な事が待っているような気がしますが、
間違いなく彼は暫く自宅療養でしょう。。。

今日のお薦め

司馬遼太郎の目から見た日本。
それは魅力に溢れていたに違いない。
そしてそれは同時に
失われて変移していく悲しみを孕んでいるように思える。
日本のかたち。。。

この国のかたち 一 (文春文庫)

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