僕の左手、知りませんか?

oniiyan5182005-10-31

ヒダリテの行方

朝起きて寝坊。


今日は診察の日。
受付は8時30分から11時30分。
起きたのは10時30分。


参った。今日は絶対に行かなきゃならない。


慌てて近くに住んでる友人たちに電話。


く、車出してくれぇ〜!!


「ごめん、今スロットしてるわ!!」


「すいません、今学校です。」


「引越しで車出してます。。。」


「実家です。」


「免許無いです。」


と、結局見つからず。
最終手段で大学時代にお世話になった寮母にTEL。


「良いけど、仕事中。」


という訳で、寮の後輩で運転できる奴を探し、
そいつの運転で一路病院へ。
受付した時間は11時25分。
ふぅ、間に合った。。。


で、レントゲン室へ。


パチパチっと、2,3枚。
隣にある人体の白骨のレントゲン写真を見ながら、
あ、こんな所にもモノクロの世界が。。。


と、ここまでは快調な滑り出し。


そこから待つこと2時間半。
ようやく診察が始まったのが、
2時近く。
ふぅ、病んだょ。
平日の病院の待合室は病んでる。
2時間もお漬物状態ぢゃ、
さすがのオイラも生きていけない。
出来ることなら上手に歳をとりたいもんだ。


で、診察。
先生の嬉しい一言。
「骨が順調にくっついてるよ。」
マジっすか!?ヤッホー!!
先生、オイラ、嬉しかとです♪


ところがその後、思いがけない一言が。。。
「でも実はね、心して聞いて欲しいんだよ。」


勿論、そんなこたぁ、聞いてないオイラ。
「あのね、君が長い間固定しつづけたから、腱が膠着してしまってるんだよ。これは下手したらずっと動かないかもしれない。」


へぇー、そうなんだぁ。ふーん。。。
って、へっ?????????
何それ??どういうこと???


「だからもしかしたら君の左手はもう動かないかもしれない。」


動かない??へ??何で??理解したけどしてないよ。。。
という訳でかなりの激白だったわけです。
動かない左手。。。
バイク乗れない。
お茶碗も持てない。
野球も出来ない。
格闘も出来ない。
どうしよう。。。


悲しみに打ちひしがれているときに
とりあえず、リハビリ室へ誘われた。


リハビリかぁ。


まずは、ギブスを外したばかりの青白い腕を
15分間湯につけて動かせる範囲で動かすというリハビリ。
悲しい位動かない。
苦痛が左手から脳天まで上ってくる。
痛いよ。
擦ってみても筋肉は殆ど無い。
悲しい。
そして15分は長かった。


水分を取り戻し、赤らんだ左手。
ほんとに頼りないや。


指示を貰い、茶色の寝台で横になって担当医を待つ。
5分位かなぁ。


「どうも、お待たせしました。」


女の人の声だ。。。
見ればそれはそれは綺麗な人だ。
ニコニコしている。
「これから担当させて貰う○○です。」


思わず見とれてしまった。
本当に綺麗だ。何だか直視出来ないや。
ってか、恥ずかしい。。。
いや寧ろ情けない。


とりあえず軽い自己紹介の後、
左手の検査。
手首の曲がり具合から握力まで。
握力は右は59だったのに対して、
左は、な、なんと8だった。
これにはリハビリ師のお姉さんも笑ってた。
けど、オイラにはショックで仕方が無い。
それから30分くらい。
ゆっくりマッサージから始まって、
苦痛を伴う動きまで、
とりあえず左手の可動域を広げるリハビリをした。


当面は週三回位、リハビリに行かなければならないらしい。
もっとも治らないかもしれないらしいが。。。


仕方が無い、綺麗なお姉さんの顔を拝見しに
週3回、行けるだけ行こう。
三十路のエロ親父、ここに見参!!


で、帰宅。


あまりに気持ちの良い秋の太陽に
徒歩で帰宅。
歩くって、とっても良い。
普段見逃している素敵な情景に
網膜と思考を融かしながら
ぶらぶらと歩いた。
時折、写真をパチリ。
あ、でも携帯の写真ですが。。。


帰宅するのに1時間くらい。
意外と楽しかった。
左手の事等も忘れてた。


トボトボと西日を背に
ゆっくり帰りました。。。
ホントにゆっくりさ。
ホントにゆっくり。。。